
ストレス社会とも言われる現代においては、不安や悩みといったストレスなしでは生活できないと言っても過言ではありません。
特に加齢によって体の機能が低下し始める40代以降の中高年にとっては、仕事での責任が増したり、子育てなどが多忙になったりと
そのストレスがより大きくなってくる世代
でもありますので、そのストレスといかに上手に付き合い、そして効率的にストレスを解消していくかが、健康維持に直結すると言っても決して大げさではありません。
「ストレスは万病の元」とも言われるように、ストレスによって自律神経が乱れ不眠症になったり、体重が減少したり、過食になったりと、体にとっては何一つ良いことがないだけでなく、ストレスによって日々の活動意欲も低下し、何事も億劫になってしまい、最終的には鬱になってしまう・・・。
日常生活を送るうえで、ストレスはたいへん身近なものではありますが、
実はストレスは健康リスクを高める一番の要因
でもありますので、ストレスをいかにして感じないようにするか、ストレスをいかに解消するかは、中高年以降は特に重要になってくるということを認識しておく必要があります。そんなストレスによる体調の変化においては、
頻尿という面でも影響を受けやすくなります。
ストレスや緊張よってメンタル不調が起こると、膀胱が収縮して尿意を催してしまうのが「心因性頻尿」。心因性頻尿においては、膀胱や尿道などの泌尿器は概ね正常で、泌尿器科などで検査をしても
原因となりうる病気がどこにも見つからないのが特徴。
心因性頻尿の原因の多くが
といった具合に、緊張や不安などの精神的ストレスが高まった時に起こりやすくなります。こうしたストレスにおいては、個々人によって捉え方も受け取り方も大きく異なってきますので、なかなか他人に理解してもらいにくいのも事実。
今回は、そんなストレスやメンタル不調を背景とした心因性頻尿の対策についてご紹介していきます。
日々生活するうえで、ストレスを感じない人はいないかと思いますが、そのストレスの受け取り方については個人差が大きく、その事柄に対してストレスと思う人もいれば、思わない人もいるだけでなく、
ストレスを背景とした体の不調の症状も異なる
という点が、より一層複雑にしていると言えます。
例えば、学生であれば入試や就職活動、社会人であれば会議や契約、主婦の方でもご近所付き合いなど、男女年齢問わず、様々な緊張やストレスに晒されます。
そして、そのストレスによって自律神経が乱れることで
などなど・・・
実は、老眼特集「▼疲れ目や眼精疲労を未然に防ぐアイケアの基礎」でも取り上げております「眼精疲労」もまた、ストレスに関連していると考えられている心身症のひとつで、そんな心身症のなかに属するのが心因性頻尿です。
ひとえにストレスと言っても、不安や悩み、緊張などさまざまな種類がありますが、心因性頻尿の多くが
緊張や不安といったストレスによって膀胱が収縮して尿意を催すもの
例えば下記のような状況下では、尿意を感じるのが早くなる傾向にあります。
こうした状況において
「オシッコ行きたくなったらどうしよう・・・」
といった不安が、より尿意を激しいものにする傾向にあります。
逆に言えば「いつでもトイレに行ける」という安心感があれば症状は現れず、また何かに集中していて尿意に意識が行っていない場合や、寝ている間には強い尿意は催しませんので、頻尿要因である不安や緊張を取り除くことが解消の近道と言えます。
ただし、その時はそれで良かったとしても、
また同じような状況になれば尿意が繰り返される
ため、根本的な症状の解消が難しいと言われるゆえんでもあるのです。
これまでご紹介してきたように、心因性頻尿はメンタル起因であるため、そのストレスの元となる不安や悩みを取り除くことがもっとも重要です。また、排尿のことを意識していなければ、尿意を感じる頻度も正常となるため、
何かに夢中・集中できる環境を整える
ことも有効です。
もちろん、「▼頻尿対策における膀胱トレーニングのススメ」でもご紹介しているように、水分摂取量の抑制など、頻尿対策の3原則は日々意識する必要がありますが、
不安要素の多くは事前準備で解消できることが多い
ため、出先でのトイレの場所チェックはもちろん、乗り物はいつでもトイレに行けるよう通路側に座わるなどといった
ストレス要因を解決するための事前行動「コーピング」
を意識することが肝要です。
もちろんストレスにおいては、自分自身でもストレスだと感じていないストレスも内在し、現代社会においては
スマートフォンのプッシュ通知もまたストレス原因
になっていると言われます。
特にSNSなどは、更新の都度送信される通知機能を止めたり、仕事外のプライベートでは仕事のことを考えないようにしたりと、自身でストレスとなりうる不安要因を洗い出してコーピングを実施するだけでも心因性頻尿には効果的。
さらには、日常生活における適度な運動習慣もまた、
尿意から意識を変えさせる
という点で心因性頻尿の対策にもなりますし、有酸素運動などによる筋力強化や脂肪燃焼が健康維持に役立つことは、改めて説明する必要はないでしょう。特に不安や悩みを抱えやすい性格の方は、その不安要素を取り除くべく事前行動を心がけるようにしましょう。
記事監修:久保 明 医学博士
医療法人財団百葉の会銀座医院 院長補佐
東海大学医学部医学科 客員教授
日本臨床栄養協会 理事長
元 厚生労働省薬事・食品衛生審議会 専門委員
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