
特に頻尿を意識する訳でもなく、普段の生活のなかで「今日は飲み物を飲み過ぎた」というケースは往々にあり、得てしてそういうケースはトイレに行く頻度が高くなるのは、ごく一般的な生理現象と言えます。
中高年以降になると尿意を催す頻度が増える頻尿になる傾向にありますが、ひとえに頻尿と言っても
さまざまな原因や要因が考えられることは、「▼頻尿・尿失禁の種類と特徴」のページでもご紹介したとおり。
ただし、これらのさまざまな頻尿症状に対して共通対策として挙げられることは
水分摂取量の抑制
となりますので、頻尿を自覚している方、特に夜間就寝時にトイレで目が覚めてしまうという夜間頻尿の場合は、食べ物や飲み物といった食習慣にも気を使うことが大切です。特に暑い夏場などは、必然的に冷たい飲料を飲む頻度が増えますが、飲む量はもちろんのこと
冷たい飲み物で体を冷やすことも頻尿要因のひとつ
言うまでもなく、熱中症対策としてのこまめな水分補給が最優先となりますが、エアコンの効いた屋内にいるような場合、発汗による水分喪失が少ないため、
摂取した水分が尿に回る割合が高くなる
ということも認識しておく必要があります。
このページでは、そんな頻尿と関連性の高い「水分補給」にフォーカスし、特に頻尿を自覚しやすい中高年世代の「避けたい食べ物・飲み物ランキング」をご紹介。頻尿は老化などを背景とした排尿機能の低下やトラブルではありますが
食べ物も含めた食習慣・生活習慣とも密接な関係
がありますので、その点も踏まえたトータル的に対策を取ることが理想です。 オシッコの回数が増えてしまう利尿作用の高い飲み物や成分のほか、水分摂取量が必然的に増えてしまう食べ物や生活習慣などをランキング形式にてご紹介していきますので、ご自身の食習慣と照らし合わせて見直すきっかけにしましょう。
水を飲んだり、コーヒーを飲んだり、普段の生活のなかで頻尿を意識して飲み物を選んでいる人は少ないかもしれませんが、特に就寝前などは夜間頻尿を避けるためにも、摂取する水分はある程度考慮した方が良いのが実情です。
尿量を増加させる利尿作用の高い飲料として知られているのが
カフェインを含んだお茶やコーヒー
日常的に口にするお茶やコーヒー、紅茶、コーラ、などに多く含まれます。
意外かもしれませんが、ヘルシーなイメージのある苦みが特徴の玉露茶においては、カフェインの含有量がもっとも多く、カフェインの特徴でもある
覚醒作用が高いほど利尿作用も高い
と考えて良いでしょう。
続いて、カフェインと同様に利尿作用を促す成分「カリウム」です。 カリウムは、人の身体に必要なミネラルの一種で、体内の浸透圧を一定に調節したり、塩分の取り過ぎを調節する役割を担っています。カリウムの働きが正常であれば、
過剰に摂取された塩分は腎臓を経由して排尿され
血圧を下げる働きをするため、必然的に尿量が増える傾向にあります。
そんなカリウムが多く含まれる飲み物は
玉露茶、コーヒー、ココア、豆乳・牛乳、野菜ジュースなど
が挙げられ、アルコールならビールや赤ワインに多く含まれます。
ここではじめてお酒が出てきましたので、アルコールにおける利尿作用について見てみましょう。
酒席になるとトイレが近くて悩んでいるという方は、リフレ公式Re:コラム「▼お酒の席の常套句「トイレが近い」~実は頻尿の可能性」もぜひ参考にしていただきたいのですが、アルコールを摂取するとトイレが近くなるのは
アルコールそのものに強い利尿作用がある
ほか、アルコールによって
尿量を抑制するバソプレシン(抗利尿ホルモン[ADH])の働きが低下
するためです。
アルコール自体の利尿作用のほか、体内でアルコールを分解する際にも体内の水分が使われることで脱水状態になりやすく、
必然的に摂取する水分量が増えてしまい尿量が増える
というメカニズムです。
これらのように、日常的に口にする飲料そのものに高い利尿作用があり、特に飲酒においてはアルコール度数が高いお酒ほど、体の中が水分不足となって、より水分摂取量が増えて尿量が増えてしまうというロジックは覚えておくと良いでしょう。
続いては食生活面を見ていきましょう。
頻尿も生活習慣と密接な関係があるとお伝えしてきましたが、頻尿を自覚し始める中高年においては、高血圧や糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まる世代と言えます。例えば、加齢によって代謝能力が低下しているのに、
といったように、何かと太りやすい生活環境や食習慣が目立つ世代でもありますが、「▼原因は生活習慣の乱れ?頻尿を招く運動不足やストレス」でも取り上げているように、
高血圧や糖尿病は頻尿症状が出やすい
という特徴がありますので、特に血圧が高めの方は塩分控えめの食事を意識する必要があります。
もちろん、血圧が正常な方でも、塩っ辛い食べ物や味の濃い食べ物を取ると自然と水分摂取量が増える傾向にあり、街の居酒屋さんなどで提供される料理が「全般的に濃い味付け」と言われるのは、お酒の摂取量を増やすためと言われたりもしますが、基本的に塩分が多い食べ物は
水分摂取量が増えるため必然的に尿量が増える
ことは言うまでもありません。 また、上記でもご紹介したように、多くの食品に含まれる「カリウム」には高い利尿作用がありますので、カリウムを多く含む
なども、尿意を催す要因となりうることを覚えておく必要があります。
その他にも、スイカやメロンといった水分の多い果物も利尿作用を高める傾向にあり、特にこうした果物は
夕食後の就寝数時間前に食べられる傾向
にありますので、夜間頻尿を回避するためにも就寝3~4時間前までには済ませた方が良いでしょう。
これらのように、食べ物や飲み物における排尿頻度においては
これらの影響を受けやすく、またこれらの摂取が増えてしまう生活環境なども見直す必要があるのです。習慣的に毎日飲酒している、寝る前にコーヒーを飲んでいる、エナジードリンクを飲んでいるといった習慣を見直し、
尿量を抑制するための食習慣
を意識することが頻尿対策になるということを心がけましょう。
記事監修:久保 明 医学博士
医療法人財団百葉の会銀座医院 院長補佐
東海大学医学部医学科 客員教授
日本臨床栄養協会 理事長
元 厚生労働省薬事・食品衛生審議会 専門委員
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