
中高年から顕著になる老化現象。
言わずもがな、白髪やシミ・しわといった外見上の変化はもちろん、筋力低下やそれに伴う代謝機能の減退、臓器から神経系に至るまで、20代のころと比較して体のあらゆる機能が低下するのが生理的老化です。
多少の個人差はあっても、老化現象は誰でも訪れるものですので、中高年以降の体の変化に対し、
を念頭に、生活習慣を改善したり、食生活を見直したりする必要があります。
老化現象においては、どうしても外見上の変化がフォーカスされやすい一方で、
体の機能の変化については後まわしになりがち
40代以降もこれまでの食生活を続けていれば、みるみる中年太りが加速して生活習慣病のリスクが高まるほか、運動不足によってどんどん筋力が低下すれば、膝関節への負担が増えて膝痛を引き起こすなど、老化現象は外見上の変化以上に
健康リスクを大きく脅かす主な要因
と捉えることができるのです。
そんな老化現象のなかで、もっともデリケートでナーバスな問題となるのが泌尿器に関する老化現象、、、つまり「オシッコ」の問題です。日常的にあまり気にする部分ではないかもしれませんが、
排尿機能においても老化の影響を受け
腎臓や尿管、膀胱から尿道までの尿器官全般で明確に機能の低下が見られるようになります。具体的には、トイレが近い「頻尿」や筋力低下による「尿漏れ」などがそれに該当しますが、実際に頻尿や尿漏れと言われてもあまりピンと来ないのも事実。
そこで今回は、そんな中高年から始まる排尿トラブルの代表とも言える頻尿にスポットを当て、頻尿の定義から原因、対策や向き合い方などについて詳しくご紹介していきます。頻尿や尿漏れは、男女問わず代表的な老化現象のひとつではありますが、
恥ずかしくて人に相談できない
ことから、それに気付いていても具体的な対策を取ることなく目を瞑ってしまうことが多いデリケートな問題。しっかりと頻尿の知識を身につけ、日常生活のなかで無理のない範囲で対策を取っていくことが肝要です。
「ちょっとお腹が出てきたから運動しよう!」と多く方が考えるのと同じように、
トイレが近くなってきたから対策しよう
と考えるのが自然ではありますので、このページではそんな頻尿世代が知っておくべき頻尿の基礎知識と生活習慣の見直しについてご紹介していきます。
いざ頻尿と言われても、あまり実感が湧かないのが現実かもしれませんが、頻尿における医学的な定義については、
朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上
とされている点は、リフレ公式Re:コラム「▼頻尿で熟睡できない?!朝までトイレに行かずに眠るには」でもご紹介しているとおりです。実際のところ、寒さや取る水分の量などによってその回数に多少の変化は生じますが、特に中高年以降は
なんだかトイレの回数が増えたな~
といった感覚的な部分は多少なりとも感じるところで、実はこうした部分は
加齢による抗利尿ホルモンの働きの低下
であったり、
膀胱の筋肉の柔軟性低下や弛緩機能の神経の衰え
が原因だったりすることが多いのです。
実は頻尿もれっきとした老化現象のひとつだったわけですね!
そんな中高年からの頻尿における主な原因については、上記のようなホルモンの働きの低下や筋力・柔軟性の低下のみに限らず、男性であれば前立腺肥大症のような排尿器官の疾病であったり、女性であれば膀胱炎や子宮筋腫などの場合もあり、
男女それぞれで様々な原因が考えられる
というのが特徴です。
頻尿については、
などに分類されますがそのメカニズムは複雑で、前立腺肥大や膀胱炎など明確に病状が明らかになっているもの以外は、その原因を特定するのが難しく、特に心因性起因の頻尿においては、
心理的な不安や緊張といった個人要因も大きい
ことから、なおさらその対策や対処が難しい部分でもあります。
なお、加齢要因による残尿の特徴については、
などが挙げられ、その多くが加齢による機能の衰えとなります。
老眼などと同様、加齢による機能の衰えにおいては、基本的にその機能を取り戻すことはできないため、利尿作用の高い飲み物を避けるなどの生活習慣や食生活の見直しと心がけ
がとても大切だということを覚えておくようにしましょう。
40~50代の中高年における頻尿は、言わば老化現象のひとつで、個人差こそあれど多くの方が頻尿気味になるということを考えると、差し当たって特に大きな健康リスクが高いというわけではないかもしれません。
ただし、上述のとおり頻尿原因は加齢だけに限った話ではなく、
場合によっては大きな病気が潜んでいる可能性
もありますので、「加齢だから仕方ない」と割り切るのではなく、その原因をしっかりと把握することも重要です。
例えば、上述の頻尿の分類で取り上げた「自分の意思に関係なく膀胱が収縮してしまう過活動膀胱」になる原因については
などが挙げられるほか、女性においては子宮筋腫や骨盤臓器脱といった病気の可能性もあり、これら疾病のほとんどで頻尿症状が出るということを覚えておく必要があります。
頻尿症状が出始めるタイミングが、それこそ40~50代といった中高年であること、さらには
頻尿自体がデリケートな問題であることから
専門医の相談や受診が遅れがちになる傾向は否めませんが、日常生活にさほど悪影響が出なかったとしても、特に男性の場合は
前立腺肥大症や前立腺がんの可能性が高まること
女性の場合も子宮筋腫が大きくなることで腸を圧迫すると便秘になりやすくなり、さらには
筋腫が膀胱を圧迫することで頻尿にもなりやすくなる
ため、頻尿が何かしらの疾病サインとなる可能性は決して低くないのです。 頻尿においては、トイレに行く回数が増えるだけで、特に影響はないと考える人が多い傾向にあるかもしれませんが、その頻尿が徐々に進行し
尿意を感じてからトイレまで間に合わない
といった尿漏れ・尿失禁につながると、日常生活にも支障を来すことになります。
これらを踏まえ、中高年世代は頻尿を「たかが頻尿」などと考えず、まずは生活習慣や食生活の見直し、適度な運動の習慣化、尿道を締める骨盤底筋などのトレーニングを意識するようにしましょう。
記事監修:久保 明 医学博士
医療法人財団百葉の会銀座医院 院長補佐
東海大学医学部医学科 客員教授
日本臨床栄養協会 理事長
元 厚生労働省薬事・食品衛生審議会 専門委員
中高年の相談しづらいお悩みに「カボチャ種子&ノコギリヤシ」
「夜中に何度も…」「長時間のドライブや旅行が不安…」そんなお悩みをお持ちな方にオススメな人気成分「カボチャ種子油」「クランベリー」「ノコギリヤシ」をしっかり配合!