
30代後半から40代にかけては、何かと体の健康への意識が高まるタイミング。
多くの方が、高血圧や体脂肪といった生活習慣病などに意識が向きやすい傾向にありますが、30代後半からはじまる老化を背景とした体の変化においては、言うまでもなく
体型変化や代謝低下だけに限った話ではなく
視覚や聴覚、関節や骨など、体のあらゆる部位にその加齢に伴う老化現象が見受けられるようになります。
生活習慣病への意識は高いのに、その他の機能低下に対する対策はまったくしていない・・・というのも本末転倒ではありますが、実際に当サイトの▼膝痛特集「老化現象だからと諦める前に~加齢による膝痛の理解を深めよう!」でも取り上げているように、日常生活に支障を来たしかねない体の機能の低下という点においては、
といった部分も、生活習慣病と同等に影響度の大きい老化現象ではありますので、これらの機能低下への意識も高め、早い段階から対策を講じていくことが肝要です。
ちなみにその日常生活への影響度の大きな視覚機能の低下についてですが、現代社会においてはパソコンやスマホといった通信端末が必要不可欠であることは説明の余地がありません。特にスマホにおいては、日本にはじめて登場したのが2008年、2010年ごろはまだ普及率も4%程度でしたが、
いまでは95%超とほとんどの国民が所有している(※)
※総務省:数字で見たスマホの爆発的普及(5年間の量的拡大)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc111110.html
のが実情で、たった10数年で国民の生活や利便性は大きく高まったと言えるでしょう。
一方でその普及に対する弊害も多くスマホの依存度が高まるにつれ、
視力の低下や集中力の低下、肩こりや眼精疲労など
様々な健康被害が出ているのも事実。さらには、日中のお仕事の多くがパソコンを使った作業が多く、何かと目が酷使され続けているというのが現代社会の課題と言えるでしょう。もちろん、仕事内容によってはそれに当てはまらない方も多いとは思いますが、
1日のうちでパソコンやスマホの画面を何時間見ているか?
という点を考慮すると、明らかに一昔前より遥かに長時間化しているのは明白で、それに伴って何かしらの目の不調に対する訴えも増えてきているのは言うまでもありません。スマホ依存が高まっている現代社会において、スマホそのものは電源がなければ機能しませんし、ネット環境がなければ使える機能が限られる、そして何より
健康な目がなければ使えなくなる
という風に考えると、目の機能の大切さが改めて認識できるのではないでしょうか?
今回は、そんなスマホ社会における「目の酷使の深刻化」をテーマに、主に40代以降の加齢による視覚機能の低下と目の酷使にスポットを当て、その症状と対策、目を労わる日々の心がけについてご紹介していきます。
20代などの若い世代においては、特にスマホ画面の小さな文字に対する「みえにくさ」を感じることはほとんどないかもしれませんが、40代以降ともなると個人差こそあっても多くの方が
これまで見えていた文字がボヤけて見えにくい・・・
という状況になります。
もちろんこれが老眼であり、人によってはスマホを遠ざけて見ていたり、かけているメガネを持ち上げて画面を見ていたりと、さらにはスマホのフォントサイズを「大」にしてみていたりと、
傍から見ても「いかにも老眼」を感じさせる
仕草と言っても過言ではありません。
老眼になってしまうメカニズムにおいては、リフレ公式Re:コラム「▼老眼?疲れ目?物が見えにくくなる原因と対策グッズ」でもご紹介しておりますが、その原因においては、加齢によって
ピント調節を行う目の水晶体の柔軟性が失われてピントを合わせることが困難になる
からで、この目のレンズとも言われる水晶体の厚みを調整しているのが毛様体筋で、この筋繊維もまた加齢によって柔軟性が低下し、ピント調整機能が劣化していくのです。こうした加齢現象は、言わば避けることができないため致し方ないのですが、それに加えて問題となるのが、今回のテーマでもある「目の酷使」。
でも、目なんて誰でも酷使してるのでは?
と思われるかもしれませんし、もちろんその通りなのですが、
その酷使のされ方に問題があるのです!
例えば野球選手であれば、常にボールを目で追っていますので、ボールが飛んだ先の遠くを見ることはもちろん、キャッチングにせよバッティングにせよ目の前を見ることも多く、目のピント調整機能を頻繁に使っているのに対して
パソコンやスマホは一定の距離を見続ける
つまり、ピント調節機能を司る毛様体筋がほとんど使われず、水晶体の厚みにも変化が生じないため、次第に
毛様体筋の柔軟性や水晶体の弾力が失われる
ということが言えるのです。 デスクワークなどで目の疲れを感じた際には、遠くを見るのが良いとされているのは、まさにこのピント調整機能を動かすという意味合いになりますが、毛様体筋に限らず、人間の体の筋肉においては、
使わないとどんどん劣化・減少してしまいます
ので、「目は長時間使ってるのにピント調整機能はほとんど使っていない」という酷使のされかたが、現代社会においては深刻化しているのです。筋肉を使って疲れるのは理解できますが、目の筋肉は使ってないのに疲れてるという状況を理解しておく必要があります。
上記でもお伝えしたように、長時間のパソコン作業やスマホの凝視は、毛様体筋や水晶体の機能が低下してピントが合いにくくなり、これは老眼世代に限った話ではなく、昨今は若い世代でも老眼に似たような症状「スマホ老眼」が増えつつあります。
ただ、若い世代におけるスマホ老眼は、一定期間の休息でその機能が回復するのに対し、老眼が始まっている世代においては、元々加齢によってピント調整機能が低下している状況ですので、さらに老眼症状が悪化することにもなりかねません。
といったパターンで、こうなるとスマホ画面などの近くはもちろんですが、
遠くを見ようとしてもなかなかピントが合わずぼやけてしまう
といったことが起こりやすくなります。老眼というと「近くだけが見えず、遠くを見るのは従来通り」といったイメージがありますが、現代における老眼症状においては
遠くも近くもぼやける
ということも珍しくなく、まさに目の疲労と加齢のWパンチ状態に陥っている方も少なくありません。こうした状態に陥らないためにも、遠くを見たり、近くを見たりして目の周りの筋肉を動かし
日頃からピント調整機能を使ってあげることが重要
繰り返しとなりますが、老眼による柔軟性の低下などは避けられない一方、遠くを見たり・近くを見たりして筋肉を使うことによって毛様体筋の筋力を維持し、同時にピント調整機能を低下させないようにすることが「現代社会における老眼対策」といっても過言ではありません。
中高年による「老眼で近くが見えにくくなる」というのは、大小程度はあるものの、
目の酷使の仕方でその進行をある程度抑制する
ことができるのです。 もちろん、お仕事の兼ね合いもありますので、目を酷使する環境を変えるというのはそう簡単なことではないかもしれませんが、通勤の行き来にスマホを見続けるのはやめるなど、身近でできることから目を酷使する習慣を改善していくようにしましょう。
記事監修:久保 明 医学博士
医療法人財団百葉の会銀座医院 院長補佐
東海大学医学部医学科 客員教授
日本臨床栄養協会 理事長
元 厚生労働省薬事・食品衛生審議会 専門委員
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