
中高年の加齢症状の代表とも言えるのが「老眼」。 老眼と聞くだけで「なんだか年寄りっぽい・・・」といったイメージがありますが、実際に早い人では30代後半から始まり、40代ではほとんどの方で自覚症状が現れるといった具合に、老眼は決してお年寄りの症状ではなく、
働き盛りの中高年特有の症状
だということを再認識しておく必要があります。
ただ、実際に老眼症状を自覚した人の多くは「ついに自分も老眼か~」と、年を重ねてきたことを感慨深く思うだけで、老眼は加齢症状だから仕方ないと割り切ってしまう傾向にありますが、老眼も老化現象である以上は、進行を止めようとするのではなく、
進行速度を抑制するアンチエイジングの意識が必要
で、「▼老眼が進行しやすい目の酷使と生活習慣」でもご紹介しているとおり、疲れ目や眼精疲労を招く目を酷使するような生活習慣を改善したり、紫外線を必要以上に受けないようにするなどを心掛けることが肝要です。
老化現象においては、白髪や肌のたるみなど直接的に健康リスクを高めないものもあれれば、
といった具合に、直接的に疾病リスクを高めるものもあります。
その他にも、▼膝痛特集でも取り上げておりますが、加齢による筋力低下によって下肢関節への負担が増え、結果的に変形性膝関節症や半月板損傷など、加齢を背景とした運動機能に関する疾病も無視できません。
そんななか、今回フォーカスするのが「目の病気・疾患」
上述のとおり、老眼においては単なる老化現象として捉える方が多い傾向にあるなか、視覚機能の老化によって生ずる代表的な目の病気については、
あまりよく知られていないのが実情
老化に伴う増加傾向にある代表的な疾病「緑内障」は、病気などの原因によって著しく視覚機能が低下し、日常生活に支障をきたす「途中失明」の最大の要因であり、
40歳以上の20人に1人の割合で発症
する身近な目の疾病。 その他にも、白内障や加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症など、加齢によって視覚機能が低下するだけでなく、
様々な目の病気に罹患しやすくなるという
という意識をもつことが重要です。 このページでは、そんな加齢要因の代表的な疾病とその特徴、日常における予防の心がけなどをご紹介していきます。老眼症状においては、意識や心構え、予防策などによって
その進行を多少なりとも抑制できる
と考え、しっかりと老眼に向き合って対策を取っていきましょう。
上記でも軽くご紹介したように、個人差こそありますが、40代以降になると多くの人が老眼を自覚し、それと同時に加齢に伴う目の疾患リスクが高まってきます。その代表的な症状が、緑内障や加齢黄斑変性症といった疾患となりますが、
その多くが自覚症状がほとんどない
というのが特徴であり、自覚症状がないゆえに専門医への受診が遅れたり、通院しても「日常生活に支障がないから」ということで通院をやめてしまいがち。会社勤めをされている方なら、恐らく毎年の健康診断などで行われる
眼底検査や眼圧検査で指摘される
ことが多いのがこれらの疾病ですが、特に中高年に多い緑内障においては、罹患率が相対的に高く、さらに失明率は低いものの一定の失明リスクがありますので、決して「老眼」という言葉で片づけてはならない視覚障害と言えます。
なお、一般的に「物が見えにくい」というのは視力を指して言うことが多く、ピントが合わずに視界がぼやけたり、遠くや近くの物がみえにくいといった視力部分にフォーカスしがちですが、
視覚機能には視野という要素もあり
特に緑内障においては、この視野部分の機能が損なわれる病気。 緑内障の直接的な原因は、眼圧が高くなることで視神経が圧迫され、視野が狭くなったり、視界の一部が見えなくなったりします。ただ、その眼圧が上昇してしまう原因については、
多くの場合で直接的な原因がないのも事実
眼球内に満たされている房水(ぼうすい)と呼ばれる液体の水分量が増加し、内圧が高まることで視神経が圧迫されるようになりますが、ストレスや目の酷使などによって水分量の調整が乱れることも要因のひとつだと言われています。
もうひとつの加齢に伴う代表的な目の疾患が「加齢黄斑変性症(AMD)」。 傾向としては、緑内障や白内障は40代から見られるのに対して、加齢黄斑変性症は50代から発症リスクが高まりやすく、
緑内障と同様に自覚症状に乏しい
という特徴があります。
加齢黄斑変性症とは、目の網膜の中心にある「黄斑」という重要な組織が、加齢に伴い変性してしまうことで視力低下を引き起こす病気。物を見るのに重要な役割を担う黄斑が、加齢によって変性することで、
視点の中心が歪んで見えたり、周辺が暗くて見えにくくなる
のが特徴です。 加齢黄斑変性症の判断においては眼底検査が必須であり、緑内障検査と同様に瞳孔の奥の眼底の血管や視神経などを調べることによって判断されますが、両目同時に変性してしまうことは少なく、片目で視界をカバーしてしまうため、やはり症状に気づくのが遅れやすいという傾向にあります。
これらのように、加齢要因の目の疾患においては
などが代表的な症状です。
そして、それ以外にも加齢が要因として挙げられる主な目の疾患については
涙の分泌量が減少することによって生じるドライアイ
が挙げられます。
涙量に限ったお話ではありませんが、加齢によって代謝機能が低下することで、体内で新たに生成される様々な物質が作られにくくなったり、その生成される量が減ってしまう傾向にありますが、それは涙も同様に加齢によって
といった影響がでやすくなります。 ドライアイというと、その言葉のとおり長時間のパソコン作業などによって目が乾く、エアコンの乾燥によって目が乾くといった症状をイメージしがちですが、加齢によるドライアイは、
涙量の減少および涙の脂分低下
が大きな要因となります。 目が乾燥するからといって水分補給用の目薬などを頻繁に使用することで、
より乾燥を進めてしまう可能性もある
ということを覚えておく必要があります。 特に加齢によるドライアイは、老化現象である以上自然に回復することはなく、むしろ悪化することで「角膜上皮剥離」といった角膜がはがれてしまう病気に進行する恐れもあります。
涙の重要性について、あまり意識する機会がないのが本音
ですが、涙の量も質も非常に重要であることが分かります。 40代以降、嫌でも直面してしまう目の疾患をいかに抑制するか、を改めて再認識して、健康的な目をキープできよう心がけたいところです。
記事監修:久保 明 医学博士
医療法人財団百葉の会銀座医院 院長補佐
東海大学医学部医学科 客員教授
日本臨床栄養協会 理事長
元 厚生労働省薬事・食品衛生審議会 専門委員
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