中高年ともなると加齢によって口臭もキツくなる・・・
そんな感覚をお持ちの方も多いかもしれません。実際にその感覚のとおり、中高年以降になると生理的にも体の構造的にも様々な口臭原因が増えて口臭がキツくなることは、「▼中高年からはなぜ口臭がキツくなるの?」でもご紹介したとおり。加齢によって
唾液量が減少することで悪臭産生菌が増殖しやすくなる
ことが主な要因となります。なお、唾液量が最も減少しやすいタイミングが「就寝中」で、副交感神経の働きによる唾液量の減少だけでなく、中高年特有の口呼吸(いびき)も口腔内を乾燥させることで、強烈な口臭原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)が発生しやすくなります。つまり「就寝中に増加する悪臭産生菌をいかに抑制できるか?」が、カギとなるのです。
また、加齢が進むごとに睡眠の質が低下するという点は「【睡眠特集】夜中や明け方に目が覚めてしまう原因」でご紹介しているとおり、
睡眠の質の低下によってさらに唾液分泌量が減る
だけでなく、中年太りや加齢によって喉周辺の筋力が低下して口呼吸も増えることから、就寝中の口内は口臭原因となる悪臭産生菌の生産工場になっていると言っても過言ではないのです。また、加齢による睡眠の質低下だけでなく、40~50代にも多い慢性的な睡眠不足も、交感神経が優位となることで口内が乾燥する原因となりますので、睡眠と口臭は間接的ではあっても深いつながりがあるということを認識しておく必要があります。
主に、若い世代の女性に中年のオジサンのイメージを聞くと
といった非常にネガティブなイメージを持たれがちです。
もちろん個人差もありますし、すべてに当てはまる訳ではありませんが、極端なことを言ってしまえば中年太りの人は、口臭がキツく、体臭もクサイ傾向にあることは周知の事実。
運動不足などで体脂肪が増えてくると、喉周辺の上気道(空気の通り道)を圧迫することで「いびき」をかきやすくなり、口呼吸が増えて、結果的に口臭がキツくなるというロジックです。
ちなみに、唾液の量をコントロールしているのは自律神経ですが、唾液の量を増やすのは副交感神経の役割です。となると、就寝中は副交感神経が優位になるはずだから「唾液量は増えるんじゃないの?」と考えるのが一般的ですが、実はここは唾液コントロール独自のメカニズムが働いており、
唾液の分泌には何かしらの刺激が必要
といった具合に、自律神経だけで唾液量がコントロールされている訳ではないのです。
食べたり飲んだりはもちろん、味覚を感じたり会話などで口内が刺激されることで唾液が分泌されます。つまり、寝ている間はこうした刺激がほとんど失われるため、仮に副交感神経が優位な状態でも唾液腺の活動はほとんど停止してしまうのです。
さらに、深い睡眠ほど唾液量はさらに減少する傾向にあり、口内が乾燥することでpH値が酸性寄りになり、口臭原因となる虫歯菌などの悪臭産生菌がより活発になってしまい、日中の活動時と比較して細菌量は2~3倍にも増えると言われています。

加齢や中年太り

虫歯・治療痕の劣化

慢性的な睡眠不足

ストレス・メンタル不調

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口臭原因となる悪臭産生菌のなかでも特に強烈な朝の口臭の原因となるのが、レッドコンプレックスという重度歯周病菌の存在。その名称だけを聞くと「なんかカッコイイ」とか思ってしまうかもしれませんが、レッドコンプレックスのなかでも、下記3つの歯周病菌は、特に就寝中に繁殖しやすく、虫歯や歯周病はもちろん、口臭を悪化させる要因となります。
●Porphyromonas gingivalis(P.g.)
読み方:ポルフィロモナス・ジンジバリス
●Tannerella forsythia(T.f.)
読み方:タネレラ・フォーシシア
●Treponema denticola(T.d.)
読み方:トレポネーマ・デンティコーラ
端的に言えば、これらは強烈な歯周病細菌群の代表格となり、特に「ジンジバリス」は歯周病菌のラスボスとも言われるほど口内環境を悪化させます。これら細菌群は、タンパク質を分解して硫化水素やメチルメルカプタンなどの
強い悪臭ガス「揮発性硫黄化合物(VSC)」を大量に作り出す
ことで、就寝中の口臭を自覚できるレベルまで強めてしまいます。当然のことですが、口臭がキツくなるということはこれらレッドコンプレックスが増加しているサインでもありますので、歯周病なども同時に進行していることを認識し、朝の口臭が自覚できるレベルであれば早めに歯科医を受診するようにしましょう。また、レッドコンプレックスは加齢やいびきでの口内乾燥、水分摂取不足などが主な増加要因になるということも覚えておくと良いでしょう。

Porphyromonas gingivalis
歯周組織を破壊する中心的な細菌

Tannerella forsythia
炎症を促進して歯周病を加速させる細菌

Treponema denticola
他の細菌と共同して病態を悪化させる細菌
あまり知られていませんが、実は唾液にはこうした歯周病細菌などの増殖を抑える効果があり「天然の抗菌システム」とも呼ばれる抗菌コントロール機能を持っています。唾液やヨダレと聞くと、あまり良いイメージを持たないかもしれませんが、唾液には主に以下のような成分が含まれているほか
口内のpH値(酸性・中性・アルカリ性)をコントロールして、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しにくい状態を維持します。
口内が酸性に傾くと雑菌が繁殖しやすくなる原因については「▼中高年からはなぜ口臭がキツくなるの?」でもご紹介しているとおりで、特に中高年以降は加齢によって酸性に傾きやすい傾向にあるため、虫歯はもちろん口臭も強くなりやすいのです。つまり、ここで重要なポイントとなるのが
抗菌作用を持つ唾液量をいかに減らさずコントロールするか?!
という点で、残念ながら加齢と共に唾液量は減少してしまいますが、それ以外の「睡眠不足」や「ストレス」、「生活習慣の乱れ」や「飲酒」といった唾液量減少要因をいかに抑制するかによって、朝の強烈な口臭を抑制することもできるのです。
前段でもお伝えしたように、就寝中や朝の目覚めの口臭がキツくなる主な原因は、口内が乾燥することによるレッドコンプレックスなどの悪臭産生菌の増殖となります。それに加え、加齢と共に睡眠の質が低下、唾液量の減少、自律神経の乱れなど、細菌が増えやすい環境が整ってしまうことで、就寝前の歯磨きだけでは口臭が抑制できなくなるというのが実態です。
起床直後の強烈な口臭を予防するためには、
などが、口内細菌を増やさない、増えにくくする対策の大前提となります。
上記それぞれの対策として、まず口内を乾燥させない基本としては
ということが重要で、特に乾燥しやすい冬場などは、定期的に水を飲むことはもちろん、暖房がきいた室内の湿度は20〜30%前後まで乾燥してしまう傾向にありますので、加湿器などを活用して適度な湿度を保つことも効果的です。
また、「歯周病菌などの細菌を増殖させないこと」という点については、当然就寝前の歯磨きはもちろんのこと、加えて歯間ブラシなども使ってプラークを残さないことを心がけましょう。また、歯磨き後は殺菌力がマイルドな洗口剤などを活用して、悪臭産生菌が増えにくい環境を作ることも効果的。ただ、ここで注意すべきは、口内がスッキリする
アルコール系洗口液を使うと口内が乾燥しやすい
という点が挙げられますので、就寝前の洗口剤は殺菌力の高いタイプは控えた方が良いでしょう。
その他のグッズとして、就寝中の口元を塞ぐマウステープや鼻腔拡張テープなどを併用すれば、口呼吸の頻度を低下させて鼻呼吸に誘導することができ、結果的に口内乾燥を防いで口臭の抑制につながります。
【睡眠と口臭の関係性・まとめ】