年齢を重ねると「食べる量は変わっていないのに体力が落ちた」と感じることがあります。
食べる量は変わっていないのに太りやすくなる・・・
食べる量は変わっていないのに体力がなくなる・・・
加齢による体の変化は何かと厳しい現実を突きつけてきます。
加齢によって太りやすくなるのは、筋肉量の減少による基礎代謝の低下が大きな要因であることは、「▼筋肉量の減少による代謝低下は避けられない?」のページで詳しく解説しておりますが、ちゃんと食べているのに低下してしまうその背景には、
胃腸機能の低下が関係している可能性があります。
胃腸は、食べ物を消化して体に必要な栄養素を吸収する重要な役割を担っています。
しかし加齢に伴い、胃酸の分泌量や消化酵素の働きが弱まり、食べたものを効率よく分解・吸収する力が低下していきます。
その結果、同じ食事をしていても若い頃と比べて体に取り込める栄養が減少し「隠れ栄養不足」の状態に陥ることがあります。見た目にはしっかり食べているようでも、実際には体が必要としている栄養が足りていないケースのほか、栄養価の低いジャンクフードばかりの食習慣などもまた「隠れ栄養不足」の状態に陥ることがあります。
このページでは、そんな中高年に多い「隠れ栄養不足(新型栄養失調)」について詳しくご紹介していきます。
栄養不足と聞くと「食事量が少ない」「痩せ細っている」といったイメージがありますが、中高年の場合は必ずしもそれが当てはまらず、栄養バランスの偏りが原因となることが多くあります。
主な栄養素において、特に不足しやすいのが、・筋肉の維持に不可欠なタンパク質
・代謝を支えるビタミン・ミネラル
これらは、日常の食事のなかで意識的に摂取しないと不足しやすく、それにより筋力低下や疲労感の原因になります。つまり、摂取量も足りてない、さらに老化によって胃腸の吸収する力も低下するというダブルパンチ状態・・・
中高年の食生活はカロリー総量ではなく栄養密度を意識することが非常に重要なのです。
一方で、過剰になりやすいのが糖質や脂質です。
食べやすく満足感も得やすいため、主食や甘いもの、油を使った料理に偏ると、エネルギーは足りているのに必要な栄養素が不足する「質的な栄養失調」の状態になってしまいます。
つまり、「しっかり食べている=栄養が足りている」とは限らないという認識を持つことが大切です。
この機会に自身の食生活を見直し、以下のような余剰になりやすい食事に偏っていないかを再確認してみましょう。

糖質
糖質は体の主要なエネルギー源として欠かせない栄養素。過剰に摂取すると脂肪として蓄積されやすく、特に砂糖や白米、甘い菓子類などの糖質はデメリットの方が大きい。

脂質
脂質もまた必須栄養素ではあるものの、揚げ物を中心とした高カロリー食品の多くは少量でもカロリーが高く、栄養価も低い傾向。ファストフードは特にその傾向が強い。

塩分
塩分は直接的な栄養素ではなく、エネルギー源でもなければ筋肉が減る直接原因でもありませんが、塩分過多になることでビタミンなどの重要な栄養素が不足しやすくなる。

トランス脂肪酸
外食や加工食品に多く、無意識に摂りやすい成分。一応エネルギー源にはなるものの、健康的メリットはほぼない。栄養が乏しい食品に多く、隠れ栄養不足に直結しやすい。
■リフレからのワンポイントアドバイス
「食欲がある=健康」という印象を持たれがちですが、食欲が旺盛であっても、ジャンクフードのようにカロリーは高い一方で栄養価が低い食事に偏ると、エネルギーは足りているのに体に必要な栄養素が不足する状態に陥ります。その結果、体脂肪が増えやすくなる一方で、体力の低下や倦怠感といった“隠れ栄養不足”の症状が現れやすくなります。つまり、総カロリーは抑えつつ栄養価の高い食事を摂ることを心がけることが大切です。

【リフレからの食習慣提案】
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6種の味は【和風生姜】【海鮮シーフード】【ごぼう】【きのこ】【うま辛チゲ】【スパイシーカレー】がセットになっており、1食当たりの総カロリー推定値は46kcal~56kcalと低カロリー。たんぱく質平均5.5g前後・脂質平均0.5g程度と、脂質エネルギー比率も約9%と脂質控えめな設計となっております。
栄養不足の状態が続くとどうなるか・・・
基本的に体は、
活動に必要なエネルギーを補うために筋肉を分解し始めます。
その結果、筋肉量が減少して基礎代謝が低下していきます。
代謝が落ちると、そもそもの消費エネルギーが減って自然と活動量も低下していきます。そうすることで食欲も減退し、さらに栄養摂取量が減るという悪循環に陥りやすくなるのです。
こうした状態が続くと、疲れやすさや体力低下だけでなく、転倒リスクの増加ややる気の低下や倦怠感など生活の質の低下にもつながります。特に中高年にとっての筋量の減少は、健康寿命に大きく影響する重要な問題なのです。
世代問わず、体の健康バロメーターとして「体重の変化」ばかりにフォーカスしがちですが、前段でもお伝えしたように、体重が増えても必要な栄養素が足りているとは限りません。もちろん、しっかりと食べているのであれば、体重が減るより増えた方が理想ですが、体重変化そのものよりも、「筋肉を維持できているか」という視点で健康管理を行うことが大切になります。
下記のような高カロリー低栄養価の食品は、体重が維持できたとしても栄養不足になることはもちろん、筋肉量を減らして基礎代謝を低下させる要因となりますので、こうした食品に偏った食生活は見直し、栄養の質を意識した食事へと切り替える必要があります。

ハンバーガーやフライドポテト
たまに食べたくなるファストフードの王道。高脂質・高カロリー・低栄養価で食べる頻度が高い人は要注意。

インスタント食品・カップ麺
インスタント食品・カップ麺も低栄養価の王道ジャンクフード。カロリーは足りるが栄養は足りない典型。

ケーキ・スイーツ
こちらも高カロリー&低栄養価の典型食品。ストレス軽減など心の栄養としての価値はあるが頻度に注意。
中高年の食事においては、たくさんの量を食べることよりも「効率よく栄養を取り入れること」が重要です。
まず意識したいのは、消化しやすい食材や調理法を選ぶこと。 例えば、肉は細かく切る・煮込むなどして柔らかくすることで、胃腸への負担を軽減しながらタンパク質を摂取できます。また、発酵食品や食物繊維を取り入れることで
腸内環境を整え、栄養の吸収効率を高めることも効果的!
さらに、1日3食を規則正しく摂ることや、一度に大量に食べるのではなく適量を分けて摂取することも、消化吸収を助けるポイント。このように、加齢による体の変化に合わせて食生活を見直すことで、筋力や代謝の低下を緩やかにし、健康的な日常を維持することができるようになります。

加齢による体の変化に合わせた食生活の見直しポイント
・効率よく栄養を取り入れることを心がける中高年に多い「食べているのに不調を感じる」という場合は、
量ではなく“質と消化と吸収”に目を向けてみることが大切
消化に良いという観点では、脂っこい揚げ物や味の濃いものを避けたり、腸内環境を整えるためにも納豆やキムチといった発酵食品を習慣的に摂ることも効果的です。ただ、極端に食事内容を抑制するとストレス過多にもなりかねませんので、例えば肉類を食べる場合には細かく刻むなど、柔らかさ・食べやすさを意識(咀嚼が多いと食事量が減る傾向)すると良いでしょう。
このように、日々の食事を少し見直すだけでも、体の変化を実感できるかもしれません。
【加齢による胃腸機能低下と栄養不足・まとめ】

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