「油は太る」と思ってダイエット中に避けている方がいたら、それはせっかくダイエットするためのチャンスを逃しているかも!少し前にココナッツオイルがブームになりましたが、油にはダイエットサポートにおすすめの種類と、そうでない種類があります。油の性質を知って、ダイエットの味方にしてしまいましょう!
■オリーブオイル
【分類】
不飽和脂肪酸、オレイン酸が約70%
【ダイエットに適した種類】
・エクストラヴァージンオリーブオイル
日本人に最もなじみのあるインナービューティーオイル。新鮮で上質なエキストラバージンオリーブオイルには、タンニンやポリフェノールなど多くのフィトケミカル(第7の栄養素と呼ばれ強い抗酸化作用をもつ微量栄養素)が含まれ、辛味や苦味が感じられます。
エキストラバージンオリーブオイルは希少なため精製(脱酸・脱臭・脱色等)したものや、ブレンドしたものも多く出回っているので、購入する目にラベルをよく見て選ぶようにしましょう。
高温と光と酸素に弱いため直射日光が当たらない暗所で保存し、開封したら1ヶ月以内に使うことがおすすめです。
■ココナッツオイル
【分類】
飽和脂肪酸、中鎖脂肪酸が約60%
【ダイエットに適した種類】
・エクストラヴァージンココナッツオイル
2014年頃から人気に火がついたココナッツオイル。いつもの油を置き換えることでダイエットサポートが期待できる、中鎖脂肪酸を多く含むオイルです。中鎖脂肪酸の含有率はメーカーごとに異なる場合があるので、高含有のものを選ぶのもポイントです。
精製されたものではなく、ラウリン酸やビタミンEを豊富に含むバージンオイルを選びましょう。他の植物オイルと比べて酸化しにくい性質で、開封後も常温保存で1年ほど持ちます。融点が25度前後なので冬場など寒い時期は固まりますが、品質には影響ありません。
■MTCオイル
【分類】
飽和脂肪酸、中鎖脂肪酸100%の油をMCT(Medium Chain Triglyceride)といいます
【中鎖脂肪酸の基本情報】
・すぐにエネルギーになりやすい味や匂いがない
ココナッツなどヤシ科の植物の種子に含まれる天然成分。母乳や牛乳にも含まれます。医療・介護の現場で栄養補給に利用されてきました。
MTCオイルは一般的な植物オイル(長鎖脂肪酸)と比べて約4倍速く分解され、エネルギーになるのが早いため、体に脂肪として蓄積されにくいという特徴があります。
■動物性脂肪(バター・ラードなど)
【分類】
・飽和脂肪酸
「動物性脂肪=悪者」という訳ではありませんが、糖質と結びつくことで脂肪として体に蓄積されやすくなるのでダイエット中の摂り方には注意が必要です。
■トランス脂肪酸
【分類】
・不飽和脂肪酸
植物油の精製段階で水素添加や高温処理を行った時に発生する物質で、悪玉コレステロールなど健康を害する影響のある物質として知られます。マーガリン、ファットスプレッドに多く含まれる。アメリカなどでは規制の対象。
<オイルを選ぶときのポイント>
①脂肪酸の種類をチェックしましょう。
②加工や添加物のないものを選びましょう。
③酸化していない鮮度の良いオイルを選びましょう。