いつまでも美しく豊かな髪は、女性にとって永遠の憧れ。でも、頭皮から出ている髪の毛の部分だけをケアしても、美しい髪を得ることはできません。髪が生える土台となる「毛根」のケアが、豊かで美しい髪を生み出すカギとなっているのです。
毛根内分には髪の毛をつくる「毛球」と呼ばれる部位があり、その内側にある「毛乳頭」が、毛細血管から髪の原料となる栄養を取り込んで「毛母細胞」へと送り込みます。栄養を得た毛母細胞は細胞分裂を繰り返し、髪をどんどん成長させていきます。しかし、その細胞分裂には十分な栄養が必要なため、毛細血管からの栄養が不足すると、毛髪の成長が滞り、これが脱毛や薄毛の原因になると考えられています。

髪には一定の寿命とサイクルがあり、毛周期（ヘアサイクル）と呼ばれています。発毛して3～5年の間は毛母細胞が活発に運動し、髪の毛が成長する「成長期」。その後、数週間の「退行期」、数ヶ月間の「休止期」を経て髪は生え変わりを繰り返していきます。しかし、加齢による頭皮の老化や生活習慣などさまざまな原因からヘアサイクルが乱れると、髪は十分成長する前に抜けてしまい、生える毛よりも抜ける毛の量が多くなってしまいます。つまり、薄毛の予防には、ヘアサイクルを正常に保つことが重要なのです。